- 雑賀歯科医院様
- 地域:福岡県
オーラルレオズ導入前はどのように口腔機能低下症に取り組んでいましたか。
オーラルレオズを導入する前は実は口腔機能低下症に取り組んではいませんでした。資料などは集めてはいたのですが、検査機器を実際に扱えるか、普段のメンテナンス時に口腔機能低下症の検査や訓練などを取り入れてスムーズに行うことが出来るかなど、不安要素の方が多かったため、実施まで踏み出すことはできませんでした。
オーラルレオズを導入しようと思った理由はなんでしょうか。
iPadやパソコンを使い、データを入力するだけでよいという手軽さが一番の決め手でした。
前述した通り、手探りで取り組んで行くことに不安を覚えていましたので、システムを用いてスムーズに行うことができる点は魅力的でしたね。
実際に導入してみて最も大きなメリットはなんでしょうか。
操作の手軽さもそうですが、実際に検査を行ってみて口腔機能年齢が表示されることです。
検査前に患者さんの生年月日を入力しているので、実年齢と検査による口腔機能年齢を比較することが出来ます。こういった比較をすると患者さんからもリアクションがいただけますし、患者さんご自身の認識を改めることやモチベーションアップにも繋がります。
口腔機能低下症に取り組んだことで患者さんからはどんな反応が来ましたか?
患者さん自身は食べにくさや喋りづらさに心当たりはありますが気にされてない方がいらっしゃいます。心当たりがある分、積極的に検査を受けてくれる患者さんは多いように思います。実際に検査結果を見てご自身の衰えなどを認識する方が院内でも増えました。
口腔機能が低下すると薬の飲みにくさなどにも繋がっているので、普段のメンテナンスの際に検査へと誘導が行いやすいです。
導入後のランニングコストはどうでしょうか。
見合ったコストでやりやすくていいと思っています。当院では月におおよそ15人ほど検査しています。もしシステムを導入せずに口腔機能低下症に取り組んでいたとすると、15人分の訓練計画書や管理指導記録簿を手書きで記録しないといけなかったと考えると、作業時間の削減など作業パフォーマンスの向上にも非常に寄与しています。
これから口腔機能低下症に取り組む歯科医院にアドバイスするのであればどのようなことを伝えますか。
65歳以上の患者さんのメンテナンスを行うときに口腔機能低下症の検査を取り入れることで患者さん自身のお口の健康に対する興味関心を持ってもらうことが出来ます。歯や歯茎などのお口の構造以外にも話したり食べたりの日常生活の大切さを理解していただくきっかけになりますので、是非取り組んでください。
また、コロナ禍で人と喋ることがなくなってきたとおっしゃる患者さんもいらっしゃいます。人と話すことが減ってくるとやはり口の機能も衰えてくるので、日頃から鍛えておく必要も今後出てくると考えております。
オーラルレオズを導入したことによって業務や作業の流れはどう変わりましたか。
当院では65歳以上の患者さん全員に歯石を除去するなど普段のお口のメンテナンスをした後に口腔機能の検査や訓練を取り入れるようにしております。その日がお忙しかったり時間がなかったりする方には口腔機能検査や訓練だけ行っています。
訓練時も患者さんにiPadを渡して動画を反復してもらっています。一連の流れもスムーズで滞りなくできています。
今後オーラルレオズに期待することはなんでしょうか。
検査の回数を重ねて健康になればなるほど、患者さんの該当する動画も種類も減ってくると思います。予防を兼ねていつまでもできるような簡単なエクササイズのような動画など、ボリュームを今後も増やしていっていただけたらと考えております。